胃腸虚弱
胃腸虚弱・食欲不振・虚弱体質
胃腸虚弱
胃腸が弱い、胃腸の働きが弱くなっている、胃もたれがする。
食欲不振
食欲がわかない。
虚弱体質
疲れやすい。頭痛、肩こり、冷え症などがある。
原因
精神的なストレス、姿勢・動作(内臓下垂・不自然な腹圧)、睡眠、食事、呼吸、そして薬の常用などが考えられます。
姿勢について
ヒトは直立二足歩行に移行したことから腰痛、内臓下垂、そして難産などの苦難を背負ったと言われています。したがって、健康な毎日をすごしていくためには、できるだけ腰部に負担がかからない姿勢、できるだけ内臓が下垂しない姿勢を身につけることが重要になります。
治療
自然との調和
日常の生活の「呼吸」「睡眠」「食事」「運動」「心の持ち方」をひとつひとつ、ていねいに見直して自然治癒力を高めていくことが大切です。胃腸虚弱、食欲不振は「運動・姿勢」と「食事」を見直していくことが基本となります。
症状(部分)だけをみるのではなく生活(全体)をみる
からだは丸ごと全体でひとつです。症状として表れている食欲不振などを部分的に治そうとするのではなく生活習慣を見直して全体(全身)をよくしていくことが大切です。生活を正して(原因を正して)からだ全体の気の流れ、血液の流れをよくして腸内環境をよくしていくことによって部分的に表れている食欲不振などは自然に改善してくれます。
体操療法・整体
当院では「運動」の分野の姿勢・動作を見直すことを主体にしています。おじぎ体操、経絡体操で姿勢を調えます(調身)、呼吸を調えます(調息)、こころを調えます(調心)。中心軸の通った正しい姿勢を身につけるとお腹に力が入るようになります。下垂した内臓も元の位置に戻ってくれます。からだが楽になるとこころも楽になります。からだとこころがリラックスすると気の流れ、血液の流れもよくなり自然治癒力・免疫力・生命力が高まってきます。そして、結果的に胃腸虚弱、食欲不振や、胃下垂、便秘、下痢、生理痛、冷え性などが連動して改善してくれます。
食事
食事は土地の物、旬の物を丸ごと全体、感謝していただきます。夕食はできるだけ早く少なめにすると翌朝はすっきりとおいしい食事となります。精製したり加熱するとおいしくなりますが食物の生命力は低下します。ビタミン、ミネラルなどが減少します。
よくかみ、よく味わい胃腸が働きやすいようにしてあげることです。特に胃腸が弱い人はかむことが最良薬となります。水は一度に大量に飲むのではなく少しずつ何回にも分けて飲むと胃の調子がよくなります。
睡眠
できるだけ早寝早起きを心がけたほうがよいと思います。
日の出前に起床すると、ゆったりとした時間が流れていきます。
おじぎ体操
当院ではオリジナルのおじぎ体操を行っています。
インナーマッスル体操、骨盤底筋体操、体幹トレーニング体操というよび方もできます
動きは少ないですが、横隔膜呼吸(腹式呼吸、背中呼吸)で行いますので気持ちのよい汗が出てきます。
おじぎ体操を行っていて肩や腰が疲れたりするようであれば、それは正しい方法で体操が行われていないからだと思われます
自然な動き、自然な呼吸で体操すると自然に肛門が締まり、下垂した内臓も元の位置に戻ってくれます。
おじぎ体操(骨盤底筋体操)の目的は骨盤底筋を鍛えることではなく、下垂した内臓を元の位置に戻して骨盤底筋に負担がかからないような体にすることが本来の目的です。内臓が下垂したまま骨盤底筋を鍛えても疲れるだけで途中でやめてしまいたくなります。症状が改善することもありません。
正しいおじぎ体操を身につけると仙骨に柔軟性が出てきて泌尿器、生殖器、消化器の機能がよくなります。
そして結果的に胃腸虚弱、食欲不振、虚弱体質や頻尿、尿漏れ、前立腺肥大症、ED(勃起障害)、生理痛、痔などが連動して改善してくれます。
自分の体を守る主役は自分自身
ほとんどの病気は生活習慣病という見方をすることができます。
病気になる原因の多くは日常生活のすごし方・考え方にあります。
病気の原因が自分の生活の誤り(勘ちがい)にあるということに気づくことが大切です。本当の原因に気づくと、自分の体は自分で治すことができるようになります。
ここの所の「本人が病気の原因に気づく」というところがポイントになります。施術者の役割は、そのためのアドバイスやお手伝いをすることです。