姿勢について
姿勢は健康の基本
姿勢は健康の基本です。姿勢のあり方によってひとりひとりの健康状態や人生が大きく変わってきます。 一般的に認識されている正しい姿勢にしようとして結果的に「まちがった姿勢」になっている人が多くみられます。
子どもの頃のような自然な姿勢に戻して本来の自分に還ってみませんか?
よい姿勢、わるい姿勢、まちがった姿勢
よい姿勢
![よい姿勢](https://hisago-hara.com/wp/img/yoi.jpg)
本来の自然な姿勢です。子供の頃の姿勢です。
よい姿勢は、からだに中心軸が通っていて、へその真後ろの「そへ」がゆるんでいます。
臍下丹田に力が入り、くびれがあり胸と背中がひらいています。
肛門、あご、わきが締まっています。
内面的にはからだとこころがリラックスしています。
よい姿勢は立位、座位、臥位など無数にあります。
※「そへ」とは
へその真後ろの「そへ」とは、野口体操を考案された野口三千三氏が愛称された言葉です。
そへをゆるめる・命門を開くとお腹に力が入るようになります。そして姿勢が調ってきます。
よい姿勢になると
・呼吸が楽になります。
・気の流れがよくなります。
・血液の循環がよくなります。
・腸内環境がよくなります。
・腰、膝、首、肩などに負担がかからなくなります。
・脳、神経の伝わりがよくなります。
・自律神経のバランスがよくなります。
・内分泌、代謝がよくなります。
・内臓の機能がよくなります。
そして
からだが楽になります。
からだが楽になると
こころが楽になります。
こころが楽になると
ものごとの見方、考え方、人生観までも変わってきます。
そして
人生が楽しくなります。
わるい姿勢
![わるい姿勢](https://hisago-hara.com/wp/img/warui.jpg)
不自然な生活が続くと不自然な姿勢になります。わるい姿勢になります。
姿勢がわるくなるとからだとこころに負担がかかります。
そして、ねこ背、O脚、外反母趾、側湾症、胃下垂などになることがあります。
そして、腰痛、肩こり、頭痛、冷え性、便秘、不眠症、不安になるなど
さまざまな症状が表われます。
よい姿勢にするためには的確に原因(生活習慣)を把握してから対応することが大切です。
まちがった姿勢
![まちがった姿勢](https://hisago-hara.com/wp/img/machigatta.jpg)
からだの姿勢に対する不自然な考え方からできた姿勢です。
姿勢をよくしようとした時に、背筋を伸ばすのではなく、腰をそらして胸を張った姿勢をよい姿勢だと勘ちがいしてしまった姿勢の事です。
まちがった姿勢になると、腰が折れた状態になり、お腹に力が入らなくなってしまいます。そして、下腹がポッコリと出てきます。内臓が下垂すると消化器、泌尿器、生殖器の機能が低下します。そして、腰痛、頻尿、痔、脱腸、子宮脱などの症状が表れます。
まちがった姿勢になると(背骨が歪むと)自律神経の伝わりがわるくなり内臓や感覚器の機能が低下します。そして自律神経の症状が表れます。
呼吸も浅くなり精神的にも余裕がなくなってきます。
ヒトと直立二足歩行
「ヒトは二足歩行と引き換えに腰痛と内臓下垂、さらに難産という三重の苦難を背負った」といわれています。
したがって、健康な毎日をすごしていくためには、できるだけ腰に負担がかからない姿勢、できるだけ内臓が下垂しない姿勢を身につけることが重要になります。
おじぎ体操
おじぎ体操で姿勢を調えます(調身)、呼吸を調えます(調息)、そしてこころを調えます(調心)。姿勢を調えると腰、膝、首、肩などに負担がかからなくなります。呼吸が楽になります。からだが楽になるとこころも楽になります。からだとこころがリラックスすると自然治癒力・免疫力・生命力が高まります。そして、さまざまな症状が連動して改善します。
姿勢を正すと、さまざまな事が改善されます
ふだんの生活の「呼吸」「睡眠」「食事」「運動」「心の持ち方」のなかの「運動・姿勢」の分野を見直すだけでも、さまざまな症状やさまざまな事が改善します。
からだ
- 日常生活の動作が楽になります
- 歩くことや走ることが楽になります
- ウエストが引き締まり、バストが豊かになります
- 正座が楽になります(茶道・華道などの所作が楽になります)
- スポーツの動きが楽に なります
- 腹式呼吸が身につき、よく声が出るようになります
- 腰痛、生理痛、冷え症、便秘、胃下垂、鼠径ヘルニア、骨盤臓器脱、外反母趾などが連動して改善します
こころ
- 気持ちが前向きになります
- 表情が豊かになります
- 気力が湧いてきます
- 仕事や勉強に集中できるようになります
人生
- 姿勢にはひとりひとりのからだの状態、こころの状態がありのままに表れます。
- よい姿勢(自然な姿勢)を身につけると下腹に力が入るようになり健やかなからだ、康らかなこころ(健康)になります。
- よい姿勢になるとものごとの見方、考え方、人生観までも変わってきます。
- 人生が楽しくなります。
まちがった姿勢について
健康法としてヨガや社交ダンスなどを行っていて、腰や膝などが痛くなる人をよくみかけますが、どうしてでしょうか?
からだによいと思って健康法を行うわけですから、だれもが、自分は正しい姿勢で正しい動きをしていると思っています。
しかし、あちこちでの練習風景をみていると、まちがった姿勢、まちがった動きを自分では正しい姿勢、正しい動きだと勘ちがいして、一生懸命に練習している姿をみかけることがよくあります。
姿勢や動作(フォーム)という基本的な段階でつまづくと、練習すればするほど、からだの一部に負担がかかって腰や膝などが痛くなります。そして、精神的にもつらくなって途中でやめていくことになります。
正しいヨガや正しい社交ダンスをしていれば腰や膝などが痛くなるというようなことはほとんどありません。むしろ、よくなっていきます。痛くなるのにはそれなりの理由があります。原因に気づくことが大切です。姿勢を正すと(原因を正すと)腰や膝に負担がかからなくなり自然に治ってくれます。
ヨガや社交ダンスなどはからだによいということはまちがいありませんが、それは、正しい姿勢で、正しい動きで、ということが前提です。
よい姿勢をしている人が多いスポーツなど
水泳、レスリング、バレーボール、競馬の騎手
外見よりも内容(速さ、強さなど)を重視するスポーツをすると自然によい姿勢になります。
まちがった姿勢をしている人が多いスポーツなど
社交ダンス、剣道、ヨガ、太極拳、ゴルフ、坐禅、馬術の騎手、トランペット、吹き矢
形(姿勢)を重視するスポーツをすると不自然な姿勢になる場合があります。
スポーツを行う時にかぎらず、日常生活でも、姿勢をよくしようという気持ちが強い人ほどまちがった姿勢(不自然な姿勢)をしている人が多いようです。姿勢にあまり関心のない人は、それなりに自然な姿勢をしています。
動物は自然な姿勢をしています。まちがった姿勢をしている動物をみたことはありません。
間違った姿勢(一見、よい姿勢にみえる)は人間が頭で考えた「勘ちがいした姿勢」のようです。
不自然な姿勢になると知らず知らずのうちにからだの活力が低下します。
そして自然にあちこちにさまざまな症状が表れてきます。原因がよくわからないと思われている病気の一因になっていることもあります。本来の自然な姿勢に戻すだけで自然に治ってくれる病気がたくさんあります。
まちがった姿勢の場合
一般的な『からだ』と『こころ』と『人生』の変化
- からだ
- 腰痛になる
- 便秘になる
- 頭痛がする
- 頻尿になる
- 胃下垂、内臓下垂になる
- 鼠径ヘルニア(脱腸)になる
- スポーツのパフォーマンスが低下する
- 音楽活動が停滞する
- 人生がつらくなる
- こころ
- 不安になる
- 考え方が後向きになる
- 朝、起きれなくなる
- 元気がなくなる
- 表情が暗くなる
- 神経症になる
- うつ病になる
- 仕事や勉強の集中力が低下する
- 人生がつらくなる
よい姿勢の場合
一般的な『からだ』と『こころ』と『人生』の変化
- からだ
- 腰痛が楽になる
- 便秘がよくなる
- 頭痛が改善する
- 頻尿が改善する
- 胃下垂、内臓下垂が改善する
- 鼠径ヘルニア(脱腸)が改善する
- スポーツのパフォーマンスが向上する
- 音楽活動が充実する
- 人生が楽しくなる
- こころ
- 気持ちが楽になる
- 考え方が前向きになる
- 朝、早く起きたくなる
- 気力が湧いてくる
- 表情が豊かになる
- 神経症が改善する
- うつ病が改善する
- 仕事や勉強に集中できるようになる
- 人生が楽しくなる
姿勢(骨格)と自律神経失調症
自律神経は脳、脊髄からはじまり、背骨の中を通って全身の臓器や器官に分布しています。
骨格が歪むと(まちがった姿勢になると)自律神経の働きがわるくなって内臓や感覚器の機能が低下します。そして、さまざまな症状(頭痛、めまい、動悸、頻尿、手足の冷えなど)が表れます。骨格を正すと(よい姿勢にすると)自律神経の働きがよくなって内臓や感覚器の機能が向上します。そして、さまざまな症状が連動して改善してくれます。
姿勢と人生
どのような姿勢でも生活していくことはできますが、姿勢のあり方によってひとりひとりのからだの状態、こころの状態、そして人生が大きく変わってきます。